偽情報対策全般

危機に耐えうる社会の条件——Demosが描く「認識論的安全保障」の構造と7つの介入領域

英Demos・アラン・チューリング研究所CETaS共同、2026年1月公開。25名の専門家を招いた仮想危機シナリオ演習から「認識論的安全保障」の概念を更新し、情報エコシステム防衛の7つの横断的介入領域と6つの最終知見を提示した実践的報告書。
ヘイトスピーチ

1日4件、2年で97%増——India Hate Labが記録するインドのヘイトスピーチ1,318件の構造

ワシントンのIndia Hate Lab(IHL)が2026年1月公開した年次報告。2025年のインド国内ヘイトスピーチ事案は1,318件(1日4件)、2023年比97%増。98%がムスリム標的。88%がBJP統治州で発生。暴力扇動308件、非人間化言語141件を記録した。
言論の自由

330人、5年連続——CPJが記録する記者拘禁の高止まりと獄中虐待の実態

ジャーナリスト保護委員会(CPJ)が2026年1月公開した年次センサス。2025年12月1日時点で世界330名の記者が拘禁中と記録。5年連続300人超。中国・ミャンマー・イスラエルがワースト3。収監者の20%が拷問・暴行を申告し1992年以来最多の件数を更新した。
情報操作

EUの対外情報操作分析が「診断」から「抑止」へ転換——EEAS第4次FIMIレポート(2026年3月)

EUの外交機関EEASが2026年3月に公表した第4次FIMI脅威報告書。2025年に検出した540件のインシデント・10,500チャンネルを分析し、ロシアのAI活用率259%増・選挙干渉の3段階パターン・新設の「FIMIディテランスプレイブック」の枠組みを詳述する。
民主主義

AIとクリエイター経済の二重圧力——Reuters Instituteが記録するジャーナリズム信頼崩壊の構造

オックスフォード大学ロイタージャーナリズム研究所が51カ国280名の編集幹部への調査をもとに1月公開した年次予測レポート。検索流入33%減の実測データ、AIスロップ・ディープフェイクによる選挙干渉の事例、クリエイター経済への信頼シフトが招く情報品質問題を記録する。
言論の自由

自由の後退20年——Freedom Houseが記録した民主主義の構造的崩壊と「守護者」の撤退

Freedom House「Freedom in the World 2026」(2026年3月公開)は195カ国を評価し、自由の後退が20年連続と記録。メディアの自由・個人的表現・適正手続きが最大下落指標として特定され、USAID廃止など民主主義国の支援撤退が新たな構造的変数として分析される。
偽情報対策全般

オーストラリアの若い有権者は偽情報に無防備か——ADNロードマップが示す三重の構造的危機

Australian Democracy Networkが2026年3月に公表した10ページの政策ロードマップ。Year 10以降に消えるシビックス教育の空白「ミッシング・ミドル」を中核概念に、NAP-CC 2024の習熟率28%への低下、97%の検証能力欠如、広告偽情報の承認率100%(X・Google)を根拠にカリキュラム改革と規制強化の5提言を示す。
偽情報の拡散

偽情報と広告収益の一体化——DFRLabが解剖したブルガリアのイデオロギー駆動型クリックベイト工作

DFRLab(Atlantic Council、2026年3月9日)がブルガリアの偽情報操作を解析。2ページ・9グループ・21.1万メンバーのFacebook CIBネットワークが、AI生成の親クレムリンコンテンツを掲載するdailystandart.comへ誘導。広告ID流用でAdskeeper要件を迂回する収益化構造を実証的に解剖。
AI

暴力計画を補助するAIチャットボット——CCDHとCNNの共同実験が示す「能力ではなく意志」の問題

CCDHとCNNが2026年3月公開した調査「Killer Apps」(69頁)。ChatGPT・Gemini・DeepSeek等10チャットボットを13歳ユーザーに偽装して720件テストし、8割が学校銃乱射・暗殺・爆破計画を支援。Perplexity・Meta AIは支援率100%・97%。Claudeのみ抑止76%。
偽情報の拡散

北マケドニアの偽情報と民主プロセスへの影響——Metamorphosis Foundation 2025年調査

Metamorphosis Foundation(北マケドニア)が2026年3月公開。CATI調査1,100名(民族別・地域別層化)と2024〜25年のナラティブモニタリングを組み合わせた2022・2023比較シリーズ第3弾。気候変動否定の急増、陰謀論信奉率の高止まり、ロシア志向22%へ急落とEU/米国志向43%への劇的逆転、憲法改正反対52%の民族断層を詳述。